先日、僕と同業の方の
情報発信を見る機会があり、
その際に
「なぬっ!」となったことが。
経営に確固たる
正解というものは
存在しないので、
基本的には
色んな考えがあっていいと
思っているんですが、
「この考え方は
あんまして欲しくないな…」
という内容でして(笑)。
何かと言うと、
価格の設定をする際に
「どのくらいの
労力がかかったかで
決めましょう」
と発信してたんですよね。
まあ、実際に
こう考えている人って
多いとは思います。
例えば
マッサージ店を経営していて
時給3,000円は欲しいから、
90分のコースを
4,500円にする…みたいな決め方。
気持ちは
すごくわかるんですが、
この考え方だと
一生儲からないんですよ…。
理想のビジネスモデルとは?
経営の美しい形って、
「労力はかからないのに
青天井で売上がどんどん増える」
という状態です。
僕のような
講師・コンサル業を例にすると、
セミナーを動画に撮って
ネットショップで販売したら、
それが売れまくって
バンバンお金が入ってくる…とか。
ネットショップに
一度アップした後は
放置していても良いですし、
データ販売なら
在庫が存在しないので
品切れにもならない。
労力はゼロなのに、
売れれば売れただけの
お金が入ってくる仕組みです。
これに対して
あまり美しくない
ビジネスモデルは、
「売上の増加に伴って
労力や経費も増えていく」
「さらに売上の
アッパー(限界)がある」
というカタチ。
飲食店なんて
わかりやすい例ですが、
お客さんが増えたら
提供する料理やお酒の量も
比例して増えていくので、
材料を仕入れる人を増やし
料理や酒を作る人を増やし
それを運ぶ人を増やし…
と、どんどん
労力は増えていくものの、
店が一杯になったら
それ以上の売上はあがらない。
非常に効率の悪い
ビジネスモデルな訳です。
(効率の話であって
飲食店の否定ではありません 笑)
別の例で言うと、
製薬会社なんかは
一つの薬を開発するのに
300~500億円をかけると
言われています。
とんでもない労力と
お金がかかっていることが
よくわかりますが、
販売スタートまでいけば
そこからは原価数円のものを
高額で売ることができるので、
凄まじい利益が
出る可能性がありますよね?
最初は大変だけども、
一度できてしまえば
そこからは労力がかからず
大きな利益を得られます。
IT企業が何かの
システムを開発しました…
なんてケースもこれと一緒。
一度作ったら
それをパッケージにして
売るようにすれば、
労力は一気に減るのに
高額での販売ができる訳です。
価格は労力ではなく「価値」
ここまでの
例を見た後に
冒頭の話に戻りましょう。
———————
価格の設定をする際に
「どのくらいの
労力がかかったかで
決めましょう」
と発信してたんですよね。
———————
この考え方って
どういうことかと言うと、
例えば僕が
どこかの会社の
営業研修の仕事を受けた際に
手間暇かけて
教材を作成しました。
で、すごく労力がかかったので
高額の請求をしたとします。
その後に、
似た業種の会社から
営業研修の依頼が来ました。
「前の会社で作った教材を
アレンジして使えば
労力は一気に減るんだよな…
よし、価格をグッと
安くして販売しよう!」
ということですよ。
これは絶対ダメ(笑)。
労力が
かかっていようといまいと、
「相手の会社に提供できる価値」は
変わらないじゃないですか。
だったら、
労力なんて関係なく
同じ金額で売るべきなんですよ。
(通常は、二回目の研修の方が
クオリティが上がるので
値上げしたっていいくらいです)
上記の通り、
いかに労力をかけずに
商品やサービスを提供するか
考えるのが経営であって、
(美しいビジネスモデルの
構築とも言えます)
「労力と比例した金額設定」
なんてことを
してしまったら、
いつまで経っても
まともな利益なんて残りません。
相手に提供できる
価値が高いのであれば、
労力がかかっていないものを
高額で販売しても
何の問題もありませんし、
むしろ、そうなるように
戦略を練っていきましょう!!
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