帝国データバンクが先週発表した
「飲食店の倒産動向調査」により、
飲食店の倒産が
過去最多に達していることが
明らかになりました。
そりゃそうですよね。
コロナ期間に
融資を受けていた会社は
返済が始まってますし、
キャベツが
1個1,000円を超えるような
原材料費の高騰が起こってますし、
人手不足で賃金が上がり、
不景気による節約志向も加速して…
となると、経営が厳しいのは当然。
そもそも飲食店は
利益率が非常に低いので、
コンサルタント観点で見ると
オススメしにくい業種です・・・
【飲食店を始める前に必ず見て欲しいこと】
利益率激低のビジネス、
飲食店に乗り出すのであれば、最低限コレを考えろ!
この動画でも
お話いたしましたが、
飲食店が儲かりにくいのは
「とにかく経費がかかる」
ビジネスモデルだからなんですよ。
人が来やすい位置に
店舗を構えるとなると
「家賃」が高くなります。
デザインや家具にこだわると
「内装費」が高くなります。
料理を出すということは
「食材の仕入れ」が必要ですし、
それを調理する人、
お客様まで運ぶ人といった
「人件費」もかかります。
ホットペッパーのような
サイトに登録をしたり、
人を募集したりするための
「広告費」もかかりますし、
冷蔵庫や券売機などの設備は
定期的に修理や交換が要るので
「設備投資」もかかります。
お客さんが来ない時期は
売上がゼロになりますが、
上記のような経費は
継続的に発生し続けますから。
繁忙期に利益が出ても
閑散期にそれを吐き出して
しまうってのは、
超がつくほど
あるあるな現象なんです。
経費がかかりにくいビジネスモデルを!
ですが、例えば飲食店も
地元の人をターゲットにした
『家族経営の定食屋』なんかですと、
一等地に店を構えなくてよいので
「家賃」が比較的安くなり、
お店のデザインは
客入りにそう影響しませんので
「内装費」も安くなります。
定食にして
メニューの品数を絞れば
「食材の仕入れ」の最適化が
しやすくなりますし、
家族がスタッフなら
「人件費」を上げなくても
どうにでもなります。
地元民がターゲットなら
お金をかけて人を呼ぶ
必要がありませんし、
スタッフ募集も要らないので
「広告費」もかかりません。
同じ飲食店でも、
不景気による影響を
あまり受けないことが
わかりますよね?
同じく飲食店の
ビジネスモデルでいくと、
『スナック』なんかもそうです。
雑居ビルの一室でいいので
「家賃」が比較的安くなり、
お店のデザインは
客入りにそう影響せず、
調理施設もいらないので
「内装費」が安くなります。
(地方に行くと
ボロボロのスナックが
いくらでもありますもん 笑)
食べ物は乾き物だけでいいので
「食材ロス」がほとんど無くなり、
スペースが狭ければ
ママだけでも店をまわせるので
「人件費」も安くできます。
といった具合に、
大きく括ると
「飲食店」だとしても、
ビジネスモデルの作り方一つで
利益率や諸々の値上げへの
対応力が大きく変わってくる訳です。
ここまでの例でも
十分ご理解いただけると思いますが、
「潰れない会社」を作るためには
経費がかからないモデルに
することが非常に重要です。
売上がどんどん伸びる代わりに
経費もどんどん増えていく…
というビジネスモデルだと、
売上の伸びが大きい時は
成立しますが、
売上が伸び悩んだ瞬間もしくは
現代のような物価や人件費の
高騰が起きた瞬間に
経費に追い越されることになります。
「こまめに電気を消そう」といった
付け焼き刃的な節約ではなく(笑)、
経費がそもそもかかりにくい
ビジネスモデルをどう作ればいいかを
常に考えてみてくださいね。
日報ステーション札幌代表の千田が、
日常の出来事から「ビジネスに関する『イチダイジ』
(放置できない重大な出来事)」のエッセンスを
見つけ出し、日々お届けしております。
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