全仏オープン
女子ダブルス3回戦で、
加藤未唯選手の返球が
ボールガールに当たり
失格になるという事件が
世界的に話題になってます。
ボールガールが
泣き出したのを見た対戦相手が
執拗に審判に抗議し、
元々、警告だけだった裁定が
ひっくり返って失格に。
さらに、大会における
ポイントや賞金も没収になったと
後に加藤未唯選手が発表。
海外のメディアでも
各地で取り上げられ、
抗議した対戦相手ペアが
加藤未唯ペアの失格が決まった際に
笑顔を見せていたことから
SNS含め大炎上。
この記事を書くために
ちょろっと調べただけでも、
加藤選手が失格になるまで
抗議を続けた相手ペアへの批判、
よくあることなのに
緩い返球が当たっただけで
泣き続けたボールガールへの批判、
さらには加藤選手の
日頃の素行にも問題があると
批判する声まであがる地獄絵図(笑)。
かなり長いこと
活躍している選手なのに
こんな事件がある時にしか
話題にならないってのもなんかねぇ・・・
まあ、メディアの報道なんて
憶測だらけで信用できないので
誰が悪いとかは知りませんが、
僕がとにかく気になったのは「審判」。
最初は「警告」を出して
終わろうとしていたのに、
対戦相手の抗議を受けて
「失格」に処分を変更したという
この部分ですね。
いやー、絶対ダメでしょ(笑)。
プロ野球なんかだと
「リクエスト」という制度ができて、
判定が不服な場合には
一試合に二回まで
VTR検証を審判に要求できます。
こういったルールが
明確になっていて、
検証したうえで
判定を撤回することもある・・・
という話なら全く問題ないですが、
何の根拠も無く
相手の抗議で判定を覆したら
ルールの意味がねえだろと。
人が人を裁いてはダメ
「人じゃなくて
ルールが裁くような
仕組みにしましょうね」
と、僕は
一定数のスタッフを抱える
クライアントにはよく言ってます。
なにかのミスをした時でも
功績をあげた時でも、
「人」の判断で
処分をしたり
褒賞をあげたりすると
トラブルの原因になるからです。
「以前に同じようなミスをした
アイツよりも自分の処分が重い・・・」
「なんであの人だけ
あんなにボーナスが出るの・・・」
といった不満が
人の裁量からは生まれるので、
「こういうミスをしたらこういう処分」
「こんな功績をあげたらこんな報酬」
というルールを決めておけば
不満が生まれにくい訳ですね。
しかし、一度でも
「ルール」を
人の裁量で動かしてしまうと
全てが崩壊します。
窃盗をした人に対して、
「あの子は可愛いから無罪」
とやってしまうと
美人を利用した犯罪が
多発することは目に見えますよね(笑)。
誰に対しても私情を交えず、
公平にジャッジが下せるのが
「ルール」の存在意義なんですよ。
今回の件に戻りますが、
審判が加藤選手を
失格にしたこと自体は
問題ではないと思います。
(失格にできる裁量を
審判が持つことがルールで
決まっているならですが)
「故意ではないとしても
ボールガールにぶつけるやつは
失格じゃあー!」
というジャッジならOKだったのに、
「警告だと思ってたけど
そんなに言うんだったら
失格にしよっかなー」
というジャッジを
したのが一番の問題。
法を運用する者が
ブレたら絶対ダメでしょ。
スポーツでこういうことやられると
結構ムカついてしまいますが(笑)、
経営者や管理職の皆様も
くれぐれも「人」の裁量で
ジャッジしないことをオススメします!
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