プロ野球は
オフシーズンに入りまして、
契約更改の結果が
ニュースになり始めています。
つい先日は、
ジャイアンツの
キャプテンを務める
坂本勇人選手が年俸5億円で
契約をしたとの報道が。
夢がありますね(笑)。
坂本選手は
守備の負担が非常に大きい
ショートというポジションながら
2016年に首位打者を獲得。
「3割打てば一流」
と言われるプロ野球界で
今年は3割4分5厘という
高打率を残す活躍をしました。
野球にあまり詳しく無い方は
「すごく打つ人なんだ!」
と思って頂ければOKです(笑)。
ところが、坂本選手って
元々はそこまで打率の高い
選手では無かったんですよ。
2013~2015年はずっと
2割7分くらいの打率で安定。
しかし、2015年のオフに
「あるアドバイス」を
もらったことで、
その後の3年間は
平均打率が3割を
大きく超えたそうなんです。
そのアドバイスを送ったのは
「トリプルスリー」で
流行語大賞も獲得した
ヤクルトの山田哲人選手。
ここ5年間で4回も
打率3割を記録している
超がつく一流選手です。
その山田選手は
坂本選手に対して、
と伝えたんですって。
これだけだと、
ちょっと何言ってるのかわかりません(笑)。
解説すると、
プロ野球の主なタイトルは
「打率」「ホームラン」「打点」
この三つです(打者の場合)。
上記のうち、
「ホームラン」と「打点」は
当然のことながら
途中で減ることはありません。
打てば打つだけだんだんと
『積み重なっていく数字』
なんですね。
ところが、
「打率」だけは
「どのくらいの確率で
ヒットを打つことができるのか」
という『割合』なので
打てないことが続くと
どんどん下がっていくんですよ。
カンタンに言うと、
「3打席に1本」のペースで
ヒットを打つと
打率は3割3部3厘ですよね?
ですが、
もしこの3打席で
ヒットを1本も打てなければ、
次の3打席では
2本ヒットを打たないと
打率を3割にすることができません。
この3打席も
ヒットを打てなかったとしたら、
次の3打席は
全てヒットを打たないと
打率を3割にできません。
こういった
プレッシャーがかかるので
なかなか打率って
伸びないんですよ。
高い打率を記録している場合も
「打てないとすぐに下がってしまう…」
というプレッシャーがかかりますよね。
ところが、
山田選手は打率すらも
「安打の積み上げ」
と解釈したんです。
発言を振り返ってみましょう。
とは何か。
年間の打数って
多くても600までは
なかなかいかないものなんですよ。
600の3割は180です。
ということは、年間で
180本のヒットを打てば、
打率は3割になるということ。
プロ野球のシーズンは
6か月間ありますので、
180を6か月で割ると30。
このことから
月に30本のヒットを打てば
『結果的に打率が3割になること』
がわかります。
つまり、
山田選手は浮き沈みのある
「率」に注目するのではなく、
減ることがなく
積み重なる「ヒットの数」に
フォーカスすることによって、
常に平常心でプレーをすることを
心がけているんですね。
この考え方を知ったことで
坂本選手の成績も
大きく向上したということです。
(技術的な理由もあるんでしょうが)
どうも日本人って
減点法で考えてしまう
傾向があるので、
10のうちの
「うまくいった3」よりも
「うまくいかなかった7」に
目を向けてしまいがち。
ですが、少なくとも
うまくいったことが3つ
積み重なっているのであれば、
前進しているってことですよね。
野球と違って
ビジネスの場合は
自分がチャレンジさえすれば、
何回打席に立ったって
問題無い訳ですよ。
300の挑戦で
100の成功を掴めるよう
成功率を高める努力をするより、
100の成功が積み上がるまで
500でも600でも
挑戦を続ければいいんです。
「率を高める」のは難しいですが、
「数を増やす」のはカンタン。
さあ、フォーカスする
ポイントを変えてみませんか?
日報ステーション札幌代表の千田が、
日常の出来事から「ビジネスに関する『イチダイジ』
(放置できない重大な出来事)」のエッセンスを
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