今年の日本シリーズは
ソフトバンクの勝利で
幕を閉じました。
非常にレベルが高くて
面白いシリーズでしたね。
MVPに輝いたのは
ソフトバンクの甲斐選手。
「甲斐キャノン」と称される
とんでもない強肩で、
六連続で広島の
盗塁を阻止した偉業が
受賞の要因となりました。
(通常、盗塁の阻止率は
4割あれば超がつくほど優秀)
その甲斐選手ですが、
実は元々、
「育成選手」です。
育成選手とは
カンタンに言うと
練習生みたいなもので、
1軍の試合に出る
権利はありません。
最低年俸は230万円と
一般的なサラリーマンより
収入も低いんです。
2軍の試合で活躍するなど
頭角を現すことができれば
「支配下登録」を
球団にしてもらうことで、
1軍の試合にも
出ることができるようになりますが、
ほとんどの選手は
日の目を見ることなく
引退することになります…。
そこから這い上がって
日本シリーズMVPまで
獲得した甲斐選手は
本当に貴重なんですよ。
とは言え、
甲斐選手は
シーズンの打率が
「.213」と打撃はさっぱり。
打つのはあまり
得意とは言えない選手です。
まあ、そりゃそうだ。
守備力だけで
MVPを獲得できる選手が、
打撃まで良かったら
最初から活躍しているはず。
プロ野球の世界に
育成選手として
入団した時点で、
その段階では
たいした選手ではないと
評価されている訳ですよ。
つまり、
大谷選手のように
何でもできる
スーパーマンってことは
あり得ないんですね。
ところが、
甲斐選手の場合は
肩の強さだけは
入団当時から有名でした。
そして、今や
「ポップタイム」と呼ばれる
盗塁を刺す能力の指標は
メジャーリーガーよりも上。
世界一と言っていい、
一芸を持っているんです。
この「一芸」が重要で、
全部の能力が
中途半端な選手って
一番使い道が無いんですよね。
「代打」にも「代走」にも
「守備固め」にも使えなくて、
レギュラーとして
試合に出すにしては
力が足りない。
すると、結果的に
出場機会に恵まれないので
経験を積むこともできず、
能力を伸ばせないまま
引退に追い込まれてしまう…。
もちろん、誰だって
レギュラーとして
活躍したい訳ですよ。
レギュラーで
試合に出るとなると
打撃・守備・走塁が
全て必要とされますから、
バランス良く
能力を伸ばしたくなるのは
よくわかります。
ですが、
それが結果的には
中途半端な選手に
なってしまう原因です。
甲斐選手のように
徹底して守備を磨き
一芸に秀でることで
試合に出るチャンスを掴めば、
そこで積んだ実戦経験で
他の能力も開花する可能性が
十分にある訳ですよ。
それでも
何か一つに絞ることは、
怖くてなかなかできない。
コレってなんか
ビジネスにも似てますよね。
レギュラーとして活躍できる
万能選手は「大手企業」ですよ。
そこに中小企業が
同じようなアプローチで、
一回りも二回りも
小粒な万能選手に
なったところで
使い道なんてありません。
何かの一芸に
秀でている会社でないと
生き残ることはできない。
どの業界でも一緒だなと。
そんなことを
甲斐選手を見ながら
ボケっと考えていた週末。
日報ステーション札幌代表の千田が、
日常の出来事から「ビジネスに関する『イチダイジ』
(放置できない重大な出来事)」のエッセンスを
見つけ出し、日々お届けしております。
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