漫画家の
三浦建太郎さんが
亡くなりましたね…。
漫画ファンであれば
知らぬものはいないであろう
名作「ベルセルク」の作者。
映画化もされましたので、
広く知られている
作品なのではないかと。
ベルセルクは元々
漫画ファンの間では、
「完結するのか?」
と、よく話題にあがる
作品だったんですよ。
ネタバレをしないよう
ザックリとあらすじを言うと、
主人公ガッツが
魔物と戦う話なんですが、
(ザックリすぎ)
ガッツが一般人なのに対し
敵が強すぎるので、
勝てる未来が
全く見えてこない(笑)。
しかも、超がつくほど、
細かい部分まで
徹底的に絵を描き込む
スタイルの方だったので、
連載ペースが
かなり遅め。
連載開始が1989年で
最新の単行本は
40巻でしたからね…。
単純に
比較はできませんが、
「ワンピース」が
連載開始1997年で
最新は98巻なので、
なんとなくペースが
イメージできるかと。
ストーリーも
非常に壮大なので、
広がりきった風呂敷を
畳みきれるか常に
注目を浴びていた訳です。
結果的に、
三浦さんが
亡くなったことで
作品は未完となりました。
素晴らしい作品を
描いて頂いたことに対し、
最大限の敬意を
表したいというのが
大前提ではありますが、
「他にやり方は
無かったのかな?」
と、どうしても
思ってしまいます。
絵のクオリティを下げたり、
もっとアシスタントを
大量に雇用して
身体の負担を減らしたり
といったことをしてでも、
健康に長く
連載を続けてくれた方が
喜ぶファンは
多かったのではないかと。
もちろん、こんな
素人の考えは、
編集部の方などが
とっくに提案して
ボツになったんでしょう。
漫画家としての
プライドが、
それをカンタンには
許さなかったんでしょう。
それでも
一ファンとしては、
最後まで作品を
読みたかったというのも
本音ですよね。
三浦さんのスタイルを
否定するつもりは
一切ありませんが、
54歳は早すぎる…。
何と言いますか、
勝手に
会社の存在意義を
考えさせられましたね。
会社が死ぬというのは
倒産すること。
倒産すると、
熱心なファンが
たくさんいたとしても、
もう商品やサービスを
届けることは
できない訳ですよ。
よくテレビで
創業から何十年も
価格据え置きの食堂を
やっている老夫婦が、
「お客さんに
喜んでもらいたい」
と語りつつ、
赤字で火だるまになっている
特集なんかを見ますが、
結局、店が潰れて
一番迷惑するのは
お客さんなんですよね。
「値上げをしても、
量が減ってもいいから
続けて欲しかった…」
と思う人が
たくさんいたとしたら、
そのお店のやり方は
果たして正しかったのかなと。
もちろん、
個人の死と
会社の倒産の重さが
同じとは言いませんが、
何が大切なのかを
すごく考えさせられましたね。
不謹慎なことも
言いたくないので、
ここではこれ以上
掘り下げませんが、
「誰のために
仕事をしているのか?」
「何のために
仕事をしているのか?」
ということを
見直さないとならんかなと…。
三浦さんの
ご冥福をお祈りします。
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