テレビを見ていると
だんだん「AC JAPAN」の
CMが増えてきましたね…。
自粛期間の象徴だなぁ。
しかし、ACのCMって
「だから何?」
と思うものが
すごく多いんですよね。
良いことを
言ってるっぽいが、
それが何につながるのか
イマイチわからない。
先ほど流れていたのは
盲導犬に関するCMで、
「レストランなどに
入店拒否をされた人が
たくさんいるので、
これをやめましょうよ!」
的な内容でした。
うん、言いたいことはよくわかる。
で、何??
なんですよ。
受け入れの拒否は悪か??
盲導犬を連れている人の
入店を断る飲食店が
悪だと言わんばかりのCMですが、
僕は経営者側の目線で
考えてしまうのもあり、
どうしてもそうは思えない。
僕は盲導犬が
自分のいる店に入ってきても
何とも思わないですが、
それを嫌がる人って
世の中に一定数います。
うちのスタッフには
道端で犬や猫を見かけたら
走って逃げる子すらいまして(笑)、
こういうのは
理屈じゃないんですよ。
「動物が怖い」とか
「食事をするところにいると
不衛生に感じてしまう」
という人を
責めることなんて
できないんですよね。
(僕も虫はどうしてもニガテ…)
ちなみに、内閣府の
世論調査によると、
ペットを飼っていない人の
割合は63%で、
その理由を17%の人が
「動物が嫌いだから」
と答えています。
単純に掛け算をすると、
国民の10%くらいは
動物が嫌いなんですよ。
対して、日本の視覚障害の
認定者は0.2%ほど。
その大部分は高齢者なので、
盲導犬を連れて
外に出る人の割合って
さらに半分以下なのでは…。
つまり、わかりやすく
あえて大袈裟な話をすると、
国民の0.1%しかいない
盲導犬連れで来る人を
積極的に受け入れた飲食店には、
国民の10%を占める
動物嫌いの人が
来なくなるかもしれません。
(すごい単純な話にしてますよ)
狭い店であれば
スペースは二人分取るのに、
料金は一人分しか
取れないなんてことが
起こるかもしれません。
他のお客様のことを考えて
本来は客単価の高い人を
案内する個室に通したら、
その分の売上が
落ちるかもしれません。
それをACが
補填する訳でもないのに、
受け入れ拒否の店を
悪者にするんじゃねえよと。
本当に人を動かす気がある??
言うまでもありませんが、
「少数派の視覚障害者は
冷たく扱ってもいい」
なんてことを
言いたいんじゃないですよ?
行動するためには
盲導犬が必要なのに、
そのせいで
行ける場所の
選択肢が狭まることで、
辛い思いをされた方は
たくさんいると思います。
それを何とかできるなら
すごく良いことですよ。
ただ、受け入れを
拒否する側だって
商売をやってるんです。
どっちも悪ではない。
だったら、
盲導犬の受け入れを
宣誓した店に対しては
補助金を出すとか、
スペースを作るための
工事料金を負担してあげるとか、
本当に受け入れを増やす
お店を増やしたいのであれば
できることって
色々あるじゃないですか。
(やっていたとしても
CMからは全くわからん)
そこを無視して
「受け入れない店が悪い」
という情報を
CMで垂れ流して
何がしたいんだよ……
と、疑問に思ってしまいました。
「可哀想だ」「気の毒だ」
という感情だけで
押し切ろうとしたって
人は動かないですよ。
自分の言い分を通したければ、
『相手のメリット』も
きちんと用意しなきゃならんよなと
改めて思った次第。
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